瞑想法と内観法について
ヨーガと切っては切れないのが瞑想法という概念です。実は世界には400種類以上もの瞑想法があるというのをご存知でしょうか。しかし多くの日本人の方がイメージする瞑想とは静かな環境で目を瞑り、心穏やかに呼吸を整えるというものかもしれません。
マインドフルネスや禅は近年では世界中から注目を集め、耳にしたこともあるかと思いますが、チベット仏教や古来の宗教観から瞑想を大きく二つに分けるとすると、ヴィパサナー瞑想とサマタ瞑想の二つに分けることが出来ると言います。
サマタ瞑想は「止行」の瞑想といわれていて、高まった心を鎮める手段であり、精神集中を目的としています。対してヴィパッサナー瞑想は「観行」の瞑想と言われていて、沈み込んだ心を活気づける手段であり、物事をあるがままに観察することを目的とします。
仏教においてはどちらかひとつを極めるのではなく、サマタ瞑想(止行)とヴィパッサナー瞑想(観行)の両方の習得を目指すことが一般的だそうです。サマタ瞑想(止行)を通して集中力を高め、心を落ち着かせる方法をまずは学び、それからヴィパッサナー瞑想(観行)に進むことで、物事をそのまま受け入れやすくなると言われています。つまり、サマタ瞑想(止行)はヴィパッサナー瞑想(観行)の土台とも言えるのですね。因みに、かの有名なブッタはヴィパッサナー瞑想で悟りを開いたと言われています。

実は筆者は内観はヴィパッサナー瞑想に近いのではないかと考えています。では内観はヴィパサナー瞑想なのかと言われると答えはNOです。内観の創始者である吉本伊信は「内観は内観です」と明言しています。また、他の瞑想法とは方法論が決定的に異なること、他者の視点を経由したり、過去の具体的な事実に視点を委ねるといった唯一無二な特色があることも内観法が他の瞑想法とは一線を画している理由です。
筆者は瞑想の専門家では無いのでこれ以上の瞑想の概念を論じることは避けますが、内観に興味を持って下さったのなら内観専門の研修所にて内観をすることをお勧めいたします。
内観はあなたのWell-beingの実現に向けて貢献することが出来るかもしれません♪

